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G'craft Cup 2003 ミニバイク6時間エンデュランス 第3戦  2003年12月14日
pic21〜fatalita師匠 耐久レポート〜
 12月14日(日曜)、早朝4時半に起床しHSR九州に向けて出発。思い起こせば昨年のこの6時間耐久レースが初めてのミニバイクレース参戦だった。あの時はとにかく完走できたのが嬉しかったが、今回は宿敵「mimikaki監督」を完全打破すべく絶対に負けられないレースである。直入では大差をつけて勝利して「師匠」の称号を手に入れたが、今回はmimikaki監督もサーキット走行をこなし着実に練習を重ねてきているようなので楽観はできない。直入のレースでつかんだNチビの乗りこなし方をイメージトレーニングしながら、夜明けの高速を南下するのであった。
 
 HSR九州には7時前に到着、ほどなくmimikaki監督たちと合流。今回は仲間内のチームも数多く参加しており、ワイワイガヤガヤと楽しい雰囲気の中でレース前の準備が進められていった。打倒M監督のけんじくんチーム、ベテラン哲さんも走るさとるくんチーム、そしてワークスの雰囲気さえあるひがしくんチームと強敵揃いで、仲間内でも激しいバトルが繰り広げられそう。mimikakiチームは、おなじみ「悪代官」mimikaki監督と、私「師匠」fatalitaと、「ひがしくんのライバル」純くんの3人体制で強敵に立ち向かう。
 
 開会式も終わりいよいよ練習走行。今回のmimikaki号は「ひがしスペシャルチューン」が施されたエンジンにニューチャンバーを装着した、昨年とはまったくの別物である。
さてどんなものかなと、1年ぶりのHSR九州にコースイン。むむむっ!このパワーは何だ!?
あのmimikaki号がすごいことになっているぞ。このマシンならすごく楽しめそうだ。あんまりマシンの調子が良いので30分しか無いのに調子にのって走りすぎて純くんの練習時間がなくなってしまった。ゴメン…。
 
 まずはショートコースの第1レースがスタート。第1ライダーの純くん、第2ライダーのmimikaki監督が走り終え、いよいよ出番だ。今回はPラップを使用しているためにmimikaki監督のベストタイムがはっきりと分からず、とにかくいけるところまでタイムを上げていくしかない。
しばらく32〜33秒台でラップして徐々にペースアップ。31秒を切り30秒台に入ったところで給油のために1度ピットイン。mimikaki監督のベストタイムが分からないために、コースに戻ってさらにペースを上げる。何としても負ける訳にはいかないという思いでアタックを繰り返し、とうとう自己目標の29秒台を叩き出す。このタイムならmimikaki監督には負けるはずはないだろうと思いながら周回を重ねる。しかしこの時、タイムを気にするあまりPラップの表示に気を取られピットボードを見落とすという失態を演じていたのであった。
 
 「まだ交代じゃないのかな?」自分がピットサインを見落としていたのに気付かず周回を重ねていき、体力も限界に近づいてきてチェッカーまであと5分という第1コーナーで悲劇は起こった。
いつものようにコーナーに進入してマシンをバンクさせアクセルオンした瞬間にリヤタイヤが「ズルズルッ」と滑りはじめた。今までも「ズルッ」とはよく滑っていたが、この時はいつもより多めに滑りちょっとヤバイと思って軽くカウンターを当てた瞬間になぜか空を飛んでいた!
「やってしまった〜!」と思いながら天と地が逆さまになり、次の瞬間「グシャ」という嫌な音とともに身体のあちこちに衝撃がはしりコースに叩きつけられてしまった。後続のマシンに轢かれはしないかと思いあわてて立ち上がったが、幸いに後続に突っ込まれることもなく倒れたマシンを起こしてコース外に避難。マシンと自分の被害状況をチェックして走行可能のようなので、マシンを押しがけして再始動。1発でエンジンがかかりコースに復帰してピットに向かう。ピットに戻るとみんなが「なんで戻ってきたの?」という不思議そうな顔で出迎えてくれた。誰も転倒したことに気付いてくれてなかったみたい。グスン…。
mimikaki監督が代わりにコースに出ようとしたが、ピットロード出口で止められてしまいここで第1レースは終了した。
 

後半・・・
 転倒のダメージは身体と心に深く刻み込まれ、ロングコースの第2レースは身体が思うように動かずビビリミッターも動作しまくりで58秒台を出すのが精一杯。何とかチェッカーまで走りきることができたが、ピットサインを見落とさなければ転倒することもなく第2レースも攻めて走ることができたのに…と後悔した。
pic22 pic28 pic29

最後に・・・
 mimikaki監督との戦いは、第1レースのmimikaki監督のベストタイムは31秒台に対して私は29秒台と大差をつけて勝利したが、第2レースは逆にmimikaki監督のベストタイム56秒台に対して私は58秒台と大差をつけられて敗北してしまった…。
お互いにベストな状態で臨んだ第1レースで勝ったのに、手負いの私に第2レースで勝ったmimikaki監督は「今年は負けた気がしない」とか「良い正月が迎えられる」などと大喜びで言いたい放題…。挙句の果てには「師匠の名前は残しとってもいいよ」と言い出す始末。「お情けの「師匠」の名前なんていらんわい!」
(ふーんだっ!来年はグゥの音が出なくなるまで負かしてあげるので首を洗って待っときなさい。)
こうしてmimikaki対fatalitaの仁義なきタイム競争は来年に続くのであった。
pic46
 今回のレースでは仲間内チームのテールカウルに緑のステッカーが貼られて、レース中にそのステッカーを見つけると嬉しくてしかたなかった。これからもこうやってみんなで楽しみながら攻め続けられたらいいですね。(落とし方がうまいっ!)
 
 
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